住民こそ主人公の町 美里町をつろう  

★2010年6月議会

一般質問 ―

2010年 6月議会




角田朝枝議員の一般質問― 2010年6月議会

角田朝枝議員

《畜産農家を守る口蹄疫対策はできているか! 》

【角田】宮崎県の口蹄疫感染が発表されてから2ヶ月余り。口蹄疫はいわゆる足の爪が2つになっている蹄をもつ動物がかかる病気だそうです。

 新聞などで報道されているのを見ると、10年くらい前に口蹄疫発症していたにもかかわらず、疑いもせず、放置していたことが大きな被害に広がっていったと思われます。関係者の悲しみや悔しさ、落胆ははかりしれません。

「牛の飼育を父親の後を継いでと思っていた矢先の青年」「感染していないのに全頭殺処分と決まった会社の社長さん」など、ワクチンを打って処分を待っているといいます。消毒をされた町は人通りもなく、イベントも中止され寂しい町と化してしまった報道には、私の父も長い間酪農家でしたのでとても人事とは思えません。

 感染源といわれている、わらや草など国内産と切り替えることができるのでしょうか。もしもの時は補助金も出すべきです。食の安全、安心にもかかわることです。町民にきちんとした情報など行き渡るようにすべきです。畜産農家の人達の所へ出かけて行って話を聞くとか、集まってもらい対策を話すとかしたのでしょうか。

《対策本部を設置して対応したい》

【町長】畜産家の方たちのことを考えると美里町においても重大な問題である。消毒用として消石灰を配布。防疫処置を講じたところです。

《子どもたちの命を守る対策を進めること!》

【角田】 町では2009年7月から子ども医療費が小学校卒業まで無料になりました。みなさん、大変みなさんに喜ばれているとききます。埼玉県内64市町村中30市町で15歳までの医療費の無料化を2010年末までには実施するとしています。

 子どもを大事にし、若者が定住しやすい町をめざす町長としては中学校卒業までの医療費の無料化は必然ではないでしょうか。

②今、20代の女性に乳がんを抜いて子宮頸がん発症率が増えているとききます。子宮頸がんはその女性の一生にかかわることであり、世界にとっても地球滅亡にもなりかねない大変さを抱えているといっても過言ではありません。
 
 ワクチンで予防できる唯一のがんとききます。感染するのは性交渉で感染するため性行動を始める10代の女性が対象になります。3回の接種で4万~5万円全額が自己負担です。こどもたちには自分の体と性について正しい知識を得ることが必要であり大人もにとっても伝える良い機会になるのではないでしょうか。

③老人肺炎球菌については2009年度から一部負担で実施されていて大変よろこばれています。2歳以下の子どもたちの小児用肺炎球菌は細菌性髄膜炎が多くみられ、早期発見は難しく、その後に痙攣や意識障害がはじまり、診断がついても抗菌薬がきかない耐性菌が多く治療は困難だと聞きます。
 欧米では2000年ごろから子どもに有効なワクチンが使用されて、かかる子どもが激減しているということです。ヒブワクチンと一緒に接種することで多くを予防できるといいます。日本はワクチンの解禁が遅いため軽くすむものも重度化しています。
 
やはり、多額のお金がかかります。町の支援が必要と思います。また、親にもワクチンの大切さを認識してもらうこと、そういう機会を設けることを徹底することも大切です。

《ワクチンについては実現したい!》

【町長】子ども医療費については去年拡大したばかり、中学まで私としてはしたかったが、本庄市との話し合いで決めた。ワクチンについては今後の町の財政をみながら検討をしたい。


2010年 6月議会




笹井 均議員の一般質問―  2010年 6月議会

笹井均議員

《同和対策集会所を地域に払い下げ特別な施策は廃止を!》

【笹井】 町の人権対策は看板を架け替えただけで旧態依然とした同和対策事業を実施していると指摘してきましたけれども、実は看板も架け替えてありません。集会所には「美里町同和対策関集会所」という看板が今日も掛かっています。
 
 町長は「同和対策ではない人権問題全般」と言っておりましたが、美里町同和対策集会所という看板まで掲げてあるというのが実態です。

 集会所の設置目的は「あらゆる人権問題を解決するため住民の教養の向上、健康の増進、生活文化の振興を図り、もって人権教育推進の場として、美里町集会所を設置する。」と同和を人権を代えたものですが、集会所のある地域を行政が差別をしているものと言わざるを得ません。必要なら全ての行政区で実施すべきです。

 町長は、同和問題のみならず、全ての行政施策の遂行に当たっては、「私は常に全町民に対して公平で公正な視点で取り組んでいる」と答弁しています。 町所有の同和対策集会所は当該行政区などに払い下げをする。

 集会所事業など特別な事業も廃止し一部の人の人権ではなく全ての町民の人権を守ることで公平な町政を実現することができます。町長の見解をお聞かせ下さい。

《集会所の存続はご指摘を真摯に受けとめ総合的に判断する !》

【町長】集会所の問題、などご指摘をいただきました。笹井議員は私が議員のときから一貫して、同和問題を含めてもうやらなくていいだろうという指摘はずっと伺っておりますが、ご指摘はご指摘として真摯に受けとめながら、総合的に判断をして適切に対応してまいります。

《地域環境を守る生活排水処理計画を作ること》

【笹井】環境は一時期のものではなく、人類がこれを引き継いでいくべきもので非常に重要な問題であると同時に一自治体、一個人の努力だけで環境を守ることはできません。国は財政が無いと人口の少ない自治体は置き去りです。

①アンケート調査を実施している町の下水道計画、また集落排水処理事業や生活環境排水等の生活環境排水処理計画を見直すことの見解をお聞かせ下さい。

②不法投棄や危険物放置・産廃の処分等に適切に対処する施策をすること。

③小山川クリーンセンターの利用状況と事業系と家庭系のごみが混入しているとの指摘があり、調査をしましたが、事業系と思われる同じ業者の車が家庭系として1日に何回もくるとも聞きました。しかし受け入れ段階のところでそれを阻止することが的確にできていないことについてお聞かせください。

④焼却灰の最終処分場の使用はいったん白紙の戻し、住民の意向を尊重し、機械的に美里町が3期目の工事を受け入れることのないようにすること。

《アンケート結果を見て合併浄化槽導入を検討する!》

①今後見込まれる改修や建て替えの費用は利用者の利用料の負担で行わなければならない。将来に負担を残さない中で処理計画の中で決められた年限でできる方法は、おのずと処理施設でない方法を選ばざるを得なくなってくる。

②不法投棄や危険物放置・産廃の処分はいい方法があれば見つけて、皆さんと一緒に検討していきたい。

③クリーンセンターでは家庭系の中に事業系が混ざらないように、また事業系でも郡市以外のものが入らないように工夫をしていかなければならない。

④焼却灰の最終処分場は地域の皆さんと相談しながら進めたい。


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